波打つ路上を見下ろした
肩を滑る雨に混ざって濁り出した心臓は
アスファルトに弾け飛んだ
噛み砕けない程の声を
飲み込めず宙にばら撒いた
コンマ何秒 細切れに散って消滅
気付けば誰かに促されるようにそこへと向かう
追い詰めては 打ちのめされ
気付けば誰かに委ねるように明日を選ぶ
現状さえも見出せずに
壊して欠片になって無造作に積むだけの存在を
俄かに鈴なりは遠くへ
砕いて擦切れたって吐き尽くしただけの証明を
飛び立つ初動を捉えて
朝日に向かって
通り過ぎる夜をただ待つ
矯飾と潤色の境界は霄壤の差だ
鼓膜衝くノイズ 抉られ
気付けば誰にも奪われないように息を殺した
選択したのも 放棄したのも
気付けば誰かのせいにしようとも知る由もなく
問い質すのは自分自身だ
壊して取り繕って無惨に募るだけの焦燥を
盲目に転換の到来を待つ
砕いてやり切れなくて立ち尽くしただけの愁然を
屋上に焼き付く落陽を
追いかけては
いつかは目の眩むこの景色も忘れてしまう
ねえ もう何処に居たって まだ君はそこに居るんだろう
こうして終わりが来るんだろう
壊して砕けたって積み直せるだけの証明を
飛び立つ初動を捉えて
朝日に向かって
渡って
- Swallow was soaring high
- Flew away facing to the road
仄めく果てに